『アジアのみのり』スピンオフ
『アジアのみのり』スピンオフ
学術専門職員 菅崎千秋
2026年2月、『アジアのみのり』2号が発行されました!
みなさまのお手元に届きましたか。今号もお楽しみいただけていますでしょうか。今日は、その製作のウラ側を少しだけご紹介いたしましょう。
2月のある寒い日、私は江戸川区にある株式会社協栄社様へと足をはこびました。『アジアのみのり』2号の印刷に立ち合うためです。印刷所へ行くのは初めてのこと。たくさんの紙と見慣れぬ機械、そしてガシャン、ガシャン!という音に胸が高鳴ります。…ですが、到着後すぐに現場へとご案内していただけるわけではありません。印刷機が本調子になるまで、何度か試し刷りをしたのち、声をかけてくださいました。
ワクワクしながら足を踏み入れた広い倉庫のような建物。そのなかには、ドイツのハイデルベルク社製全8色両面オフセット印刷機がありました。奥から紙を入れて、一色ずつ色を重ねて両面一度に印刷をしていきます。ご覧の通り大きな印刷機のため、都内でこの機械がある印刷所はきわめて少ないこと、とても丈夫で働きもののいい機械であることを熟練の職人さんが話してくださいました。印刷のこと右も左もわからない私は、これが一台の印刷機だと思ってもみませんでした。とても大切に使われていることは、職人さんたちの誇らしげな様子、最善の状態にメンテナンスされた機械からうかがえます。
色を調整しては試し刷りをして、その前の印刷と比較、確認、そして再度調整。繰り返すこと約10回…。より美しく、読みやすい誌面になるよう、私のような素人にはわからないレベルの色調整が続きます。小誌のためにありがとうございますと、人にも機械にも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
デザイナーさんが納得できる色味になるといよいよ本印刷。
働きものの印刷機のおかげで、あっという間に3000部刷り上がりました。印刷したての小誌に触れようとしましたら、「ちょっと待った!」と職人さん。まだインクが乾ききっていないとのこと。インクが乾くまで約1週間かかるそうです。そのあと、裁断、折る作業を経て、ようやく完成です。
『アジアのみのり』は名実ともに小さな広報誌ですが、このようにたくさんの人の時間と手を経て、みなさまのもとへお届けしています。 U-PARLは古い貴重な資料のデジタル化をすすめる部門ではありますが、紙ならではのよさも知っているからこそ、小誌を紙で刊行しています。目に優しく、記憶に残りやすい紙での読書。『アジアのみのり』を手に取ったときには、こだわりの紙、誌面の色合いもぜひご堪能いただければうれしく存じます。
いろいろなところに配りたいのでもっとほしいという方、バックナンバーも読みたいという方、こちらからお気軽にお申込みください。読者アンケートも絶賛募集中です。アンケートにお答えいただいた方には粗品を準備しております。詳細は次号にて。
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